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ビッグイシュー流行らせ隊の活動報告。最新号「遊休公共スペース」のデザインのこと。

劇団ひとりならぬ、ビッグイシュー流行らせ隊(隊員ひとり)の私、モスクワカヌ。
最近うまい具合に販売員さんと出会えてなかったのですが、昨日久しぶりに池袋で販売員のかたをお見掛けしたので、最新号と一つ前のバックナンバーを購入しました。



赤い表紙のが最新号です。
2016年にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン氏が表紙。
ビッグイシューは毎号全ページがフルカラーで、特集やインタビュー、ホームレス悩み相談、投稿欄やお料理ページまで様々な記事がみっちり詰まっているのですが、最新号で私が面白いなと思ったのは、「遊休公共スペース」の活用についての記事。
記事を読むまで「遊休公共スペース」という単語そのものを知らなかったのですが、ざっくり言えば、老朽化や管理者不在で使えないのに維持費はかかるハコモノや、都市の道路、公園などの空きスペースのことらしく。
経営が破たんしていて修復できない「お荷物」状態の公共施設を、図書館や市民交流の場やカフェなどにして再生させよう、という試みが日本各地で行われているよ、という記事でした。

取り上げられていたのは、「公共R不動産」という会社の試みや、「ねぶくろシネマ」、あと演劇人にはおなじみの街、下北沢の「下北沢ケージ」。
下北沢ケージは、私もなんどか通りすがりに覗いたことがあって、出店があったり、夜はライトがともって皆が和やかにお酒を飲んでいたりで「機嫌のよい空間だな」という印象があったのですが、記事を読んであの場所がこんな風に運営、デザインされていることを初めて知りました。

街中のスペースの活用は演劇とも親和性がありそうで、夢が広がります。

「想像力を駆使して、市民が遊休公共施設を使えばお荷物がお宝にかわる」と記事にあったのですが、どの試みにも「もっとこの街を楽しくしたい」とか「家族が楽しめる場を作りたい」というポジティブな思いを行動にうつしている仕掛け人の人たちがいます。

ネットで流れてくるニュースとかだけ見てると暗い気持ちになることが多いこのごろですが、自分の街や国や社会でポジティブな時間や場所をつくろうとコツコツ活動している市井の人がいること、それを記事で読んで知ることにすごく励まされるし、閉塞感に覆われて見えなくなってしまいがちな明日への希望をもたせてくれます。人間の営みが健やかに続くには、明日への希望とか信頼が必要だし、その営みという部分はこうした下支えが作っていくものだと思うのです。

池袋駅東口にいる販売員さんは、池袋でながらくビッグイシュー販売をされているというベテランの風格の漂う男性。
おしゃべり上手な方なので、初対面の人と話すのが苦手な私もしばし立ち話をしました。自分のインタビューが掲載された雑誌のコピーを渡してくれて、「嘘書いてないから、よかったら読んでよ」と言ってくれます。
以前は池袋には十人以上の販売員さんがいたそうですが、今は彼一人なんだとか。

私「皆さん卒業されたんですか?」
販売員「そういう人もいるよ。1日でやめる人もいるけどね!ワハハ!」

どんな仕事も大変です。

販売員さんいわく、「俺、ハローワークとか行くんだけどさ、今は若い人にも仕事がない時代でしょ? 俺なんか年齢ではねられちゃうから、ビッグイシュー販売続けてるよ。仕事なくなっちゃうからね」とのこと。

ビッグイシューはホームレスの人たちが販売する雑誌で、「ホームレスは全員働く気のない人で、すすんで路上生活を選んでいる、自己責任」と思い込んでいる人が今もいるようなのですが、働きたくても場所がない、助けがない、という人たちが大勢います。今の日本は住所がないとアルバイトも難しいので、一度何らかの事情で家をなくすと再スタートがすごく難しい。
池袋の販売員さんのインタビュー記事も読んだのですが、寮があるはずだった就職先に行ってみたら求人に掲載されていた条件がほとんど嘘で寮がなく、施設育ちで頼れる家族もなく、やむなく路上生活がスタートしたのだとか。
それ、ほとんど詐欺じゃん、騙されてほっぽりだされてるじゃん。
私なら怒って会社に火をつけてしまいそうな案件なのですが、販売員さんはコツコツとビッグイシューで自立への道を歩まれているようです。

創刊15周年を迎え、全国の路上生活の人々の自立を支援してきたビッグイシュー。
ですが、路上生活から卒業する人が増えれば、雑誌の売り上げもおちるというジレンマに最近は悩まされているとか。
それでも販売員さんがいる限り、会社や事業を存続させたい。そんな思いをこちらのページで読むことができます。

というわけで、流行らせ隊から一言。

みんな!ビッグイシュー買って読もうぜ!

販売者さんのいない地域では定期購読もあるよ!→お申し込みはこちら
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2018-10-27 : ビッグイシュー流行らせ隊 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

ビッグイシューを流行らせ隊「336号の枝元なほみさんの記事はいいぞ」

皆様こんにちは。
エアコンをつけると風邪をひき、つけなければ熱中症の危機で、今夏の健康が危ぶまれるモスクワカヌです。皆様もお大事に。

さて、先日の記事で「ビッグイシューを流行らせ隊」を名乗り始めた私。
ですが、現状といえば
隊員は私一人!
隊の活動内容も不定期かつ不透明!
という体たらく。

個人で雑誌の購入はしているのですが、それだけではビッグイシューは流行らない。
さすがに名乗るだけでなく流行らせ隊としての活動もすべきだろう、ということで、自分が関心をもった、面白いと思ったビッグイシューの記事の紹介をしたいと思います。ダイレクトマーケティングです。

本当なら最新号の記事を扱うべきなんだろーなーと思いつつ、今日紹介したいのはこちら。


ダンディなリリー・フランキーさんが表紙のビッグイシュー336号。
ちょっと前に発刊されたバッグナンバーです。
ちょうどリリーさんが出演された『万引き家族』がパルムドール賞を受賞して日本公開された時期で、一部映画館でも取り扱いがあったというこちらの号。

表紙のリリー・フランキーさんの語る「正解の家族ってないんだろうと思うんです」というスペシャルインタビューも読みごたえがあるのですが、今号で私が面白いな、というか、いい言葉だな、と思ったのが、14ページに載っている、料理研究家の枝元なほみさんの言葉。

今号で特集が組まれている「種子法」に関連して、「日本の種子を守る会」の会員で、ビッグイシューで連載をもっている枝元なほみさんへのインタビューをまとめたものなのですが、たった1ページのこちらの記事、枝元さんがシンプルに、でもとてもいいことを言っていると思うのです。

もっとも、「いいこと言ってるから買って読んでね」だけじゃ売り文句がぼんやりしすぎだと思うので、記事から一部引用して以下に紹介させていただきますね。

「私、ギャンブルにまったく魅力を感じないんですけれど、それはスった・損した・儲かった」と皆が言い合う裏で絶対損をしない胴元の存在が理不尽だと思うから。TPPにその胴元絶対有利の法則を見つけた気がしたんです。絶対に損をしない場を設定し、そこのルールを自分たちに有利に決めて、着々とテラ銭を稼ぐ。そこに参加する私たちは、目先の勝った・負けたにごまかされながら、実はひたすらに貢いでいる構造のような気がするんです。でも大きな権力をもつ胴元は、「私たちはルールに則ってますよ、波にのれないのはあなたの自己責任ってことにしたいみたい。悔しい。なんだかやってらんない。まず、ルールやシステム、向かおうとしている方向が間違っているのかも、って考えるところから始めたい」
(中略)
「食べ物や水や空気や地球環境。私たち、やっぱり自然に生かされている。どれひとつ取っても、人が生きていくうえで絶対に必要なもの、みんなのもの。地球上に生きているすべての生き物がともに生きていくために必要な、大事にすべきもの。誰かが自分の利益のために他者を犠牲にして利用していいものなんかじゃ、絶対にない。」

この言葉から、「生命」に直結する「食」に枝元さんが日々真剣に向き合っている人だということ、精神とか感覚の健やかさがうかがえて、いいなあと思ったのです。

最近「地に足がついている」というのがマイブームなのですが、枝元さんの言葉には、地に足がついている人の質量というか、実がつまっている気がします。

今の社会の仕組みのなかで、私達は便利なシステムから逸脱しすぎないよう、情報やお金を得るため、納得いかないことや不自然なことにあえて踊らなきゃいけない場面もたくさんある。
でも自覚なくただただ踊らされている人って、常に踊っているからしっかり地に足がついてなくて、そういう生き方は自分でも他人でも不安だなあと最近よく思うのです。
だから、地に足がついていると思える人の言葉とか生き方とかを見るとほっとします。

この記事以外にも、枝元さんが連載している「枝元なほみの悩みに効く料理」の一言コラムにも素敵なことが書いてあるのです。こちらは是非雑誌を購入して読んでほしいなと思います。短いけれど、生きていることがちょっと面白く思えるようになる話が書いてあります。

食べるものって肉体を作るものなので、何を口にいれるか、何を人に食べさせるかって、そのまま自分や相手の体を作っているタンパク質のクオリティ、ひいては命に繋がってくるのですよね。(私はついつい欲望に負けて、体が必要としている以上に暴食し、それがそのまま無駄な肉として自分に溜まっていくのが大変わかりやすい…。)
人に美味しいもの、心身のクオリティをあげる食を考えたり提供すること。枝元さんが仕事にされていることと、人間や他の生き物も含めた生命への尊重やフラットさがきちんとつながっていて、枝元さんのレシピとか調理の場面なら、テレビやレシピ本などで聞き知る機会は多いと思うのですが、こういう命のとらえ方を知れたことは私にとっては新鮮な驚きでした。

ビッグイシューには、この媒体だからこそのニッチな特集や、なんとなく知っているつもりでいたはずの人の別の側面が見えるインタビューが載っていて、この雑誌の面白さだと思います。

というわけで、流行らせ隊から一言。

みんな!ビッグイシュー買って読もうぜ!

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2018-07-25 : ビッグイシュー流行らせ隊 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

ビッグイシューを流行らせ隊。

皆様こんにちは。
ダイエット宣言が政府要人の失言なみに撤回されてばかりのモスクワカヌです。

さて、最近の私にはささやかな野望があります。
それは…ビッグイシューを流行らせたい。

ビッグイシューとは、路上でホームレスの人たちが販売している雑誌のこと。ホームレスの人の仕事を作り自立を支援するというコンセプトで発行されている、ちょっと変わった雑誌。都内の大きな駅の前などで、雑誌を掲げているおじさんを見たことのある方、いらっしゃるのではないでしょうか。

野望って演劇のことじゃないんかい、というツッコミをもらいそうですが、まあ聞いてください。

何を隠そう、私はワーキングプア。
もう10年ぐらいずっと、働けど働けど我が暮らし楽にならず、じっと手をみている側の人間。
心身の健康に問題を抱え、頼れる裕福な実家もなく、低スペックゆえに繁忙期のバイト先すら無遅刻無欠勤なのに3日でクビになるアラサー、それが私、モスクワカヌ。
当然、今までに何度も個人的な経済恐慌をむかえ、本気で家賃がヤバくて屋根をなくしかけた時期もあり。
そんな私がこれまで屋根をなくさず、曲がりなりにもなんとか自立した生活をおくれているのは、周囲の人間関係に恵まれたことや温情のあるバイト先に潜り込めたこと等、完全に個人の実力ではなく運。
そう、私は運がよかった。そして私の周りの人たちがよかった。

だけど運というのは自分でどうにもコントロールしがたいもの。
周囲の人間関係だって、いつも思い通りに選べるとは限りません。
自己責任では負えない理由で、人は転落することだってあります。

例えば派遣の仕事をしていて、派遣先がブラックで体を壊したら。
その時会社で雇用保険に入ってなかったら、失業保険の知識がなかったら、すぐに受け取れなかったら、受け取れても治療が長引いたら、頼れる家族や友人がいなかったら…。

あっという間に文無しになって路上にでる、という現実は、私にとってはほとんど常に「今、そこにある危機」。
不況が長引く現代日本社会では、大勢の人にとっても遠い他人事ではないように思えます。

さて、そこで件のビッグイシューです。
この雑誌はイギリス発祥で、日本版はビッグイシュー日本という有限会社が発行されているのですが、ホームレスの人々へ仕事を提供し自立を応援する事業として、路上での雑誌販売や、家を失い社会とのつながりをなくした人の居場所づくり等、貧困問題への取り組みを続けています。
→雑誌や会社のコンセプト、理念はこちらのホームページから詳しく読めます。

で、私は思ったんです。

いいじゃん、ビッグイシュー。
君がフェイスブックなら100いいね!だ!と。

それ以来、駅前などで販売員さんを見かけたらなるべく雑誌を購入することを心がけているのですが、こう書くと「モスクワカヌは自身も経済がヤヴァいのに寄付(?)慈善事業(?)を心がけているエライ人なの?」と誤解されそうですが、全然そんなことはありません。
正直に言えば、初めて販売の方に声をかけた時は慈善の気持ちが大きかったのですが、今は私にとって興味深い面白い特集が多いから買っています。

そう、ビッグイシューは面白いんです。

…ものすごく言いにくいことを言いますが、「購入頂いた分が〇〇への寄付に!」とか「ハンデのある方が作りました!」で売っている小物とかお菓子って…ぶっちゃけ可愛くなかったり味が微妙だったり、することが、チラホラ、ありません?
なので失礼ながら、ビッグイシューのコンセプトには「いいね」しつつ、雑誌の中身には全然期待していなかったんです。だってほら、なんか、薄いし。
表紙に大物芸能人がのってるからって、ねえ…。そりゃ海外俳優とかはチャリティ精神熱いからこのテの雑誌ならギャラ安くても表紙にのってくれるだろうけど、頑張ってるのソコだけでしょ?みたいな。

そんな気持ちで購入した最初の一冊が、私の予想に反して、中身、濃かったんです。面白かったんです。
驚きのフルカラー!
エステとか金貸しとか幸運を呼ぶ数珠とかの広告いっさいなし!
表紙の俳優のインタビューやら特集記事やら世界の販売員やら、連載もあってコンテンツ多い!
薄く見えても中身が広告ばっかの下手な雑誌よりも充実しているので、読むのに時間がかかる、活字中毒の私に嬉しい仕様!

例えば今年発行されたバックナンバーでの特集は
・あなたもつくれる!小さな図書館(vol327)
・ひらけ!学校と社会(vol333)
・人間、ザック1個で生きていける、111日歩いて日本を縦断(vol331)
・みんなはトイレのために、トイレはみんなのために(vol330)
などなど、個人的に心をくすぐられまくりのラインナップ。

ビッグイシューを流行させたい私はチャリティを呼び掛けているのではなく、たぶんまだ巷にあんまり知られていない面白い雑誌のことを知ってほしいのです。

だけどそんなビッグイシュー、を発行しているビッグイシュー日本。
どうやら会社の存続と雑誌の継続発行に強い危機感を抱いているらしく…。

非力な一般人の私ですが、このコンセプト、この事業、この雑誌は応援したい!

というわけで、私は今日からすごく勝手に「ビッグイシューを流行らせ隊」を名乗ろうと思います。
ちなみに、隊員は私一人です。
劇団ひとりみたいなもんです。

誰に頼まれたわけでもない、私の、私のよる、私のためのダイレクトマーケティング、それが『ビッグイシューを流行らせ隊』

みんな!ビッグイシュー買って読もうぜ!
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2018-05-17 : ビッグイシュー流行らせ隊 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

ものを書く縮小 劇作家のモスクワカヌです。
短編・音楽劇・ラジオドラマ・Webコラム等を書いております。 ペンネームの由来は、以前住んでいた某首都+本名。
演劇ユニット「遊戯ヱペチカトランデ」の主宰もしてますが。団体は現在お休み中です。
HP:「遊戯ヱペチカトランデ」
BLOG:「дача берёза ダーチャ・ベリョースカ」
劇団劇作家所属。劇作家女子会。メンバー
お問い合わせはyugi.mw☆gmail.com(☆を@に変えてください)にお願いします。

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前回の公演

遊戯ヱペチカトランデ
第弍回公演

MGトリコロール縮小
Musical
Mademoiselle Guillotine
~マドモアゼル・ギロティーヌ~

strong>2013/9/5(木)~9/9(月)@日暮里d-倉庫
詳細はこちらから。

過去の公演

公演は無事終了しました。ご来場ありがとうございました。

☆作家/演出として参加。

劇作家女子会×時間堂presents
劇作家女子会!
期間:2013年6月13日(木)~16日(日)
※演劇公演です。
会場:王子小劇場
女子会縮小版 劇作家女子会!HP
劇作家女子会!BLOG
遊戯ヱペチカトランデ公演
「The Giris next Door」
~おんなの子、
藪をつつけば、蛇がでる。~


2011年12/8(木)~12/12(月)
公演の詳細はこちらから。

趣向ワカヌ公演
縲発表表縮小版

「発表~いま、ここ。~」
まだ、ゆれてる。

作/演出
オノマリコ モスクワカヌ
演目/出演
リーディング『いま、ここ』
公演の詳細はこちらから。

蜻蛉玉チラシ完成縮小
「蜻蛉玉遊戯」
2010年9/1(水)~9/5(日)
公演情報はこちらから。

☆演出助手として参加。

2013年3月23日~27日
@座・高円寺
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
「ハルメリ2013」
台本:黒川 陽子
演出:丸尾 聡

2011年8月27日~28日
@スペース・ゼロ
非戦を選ぶ演劇人の会
「核・ヒバク・人間」
構成台本:非戦を選ぶ演劇人の会
演出:鵜山 仁

2011年3月9日~15日
@中野テアトルBONBON
オフィスプロジェクトM
「死刑執行人~山田浅右衛門とサンソン~」
作演出:丸尾 聡

2010年12月
北京蝶々「あなたの部品 リライト」
作:大塩 哲史
演出:黒澤 世莉(時間堂)
詳細はこちらから。

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