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劇作家教会の戯曲ブラッシュアップ企画「月いちリーディング」

皆さま、こんばんは。

人に道を聞かれることに定評のあるモスクワカヌです。ちなみに地図はまったく読めません。
知らない場所にいくときは、漫画「ドカベン」の登場人物、山田太郎の打率くらいの確率で道に迷います。
この間ついに、道に迷っている時に道を聞かれました。
人生の旅人よ・・・・。
今この時、汝がもっとも頼りにしてはいけない人物。
それがこの私だ。
私は汝を導くことならず。ただ共に荒野、もといTOKYOジャングルをさまようのみ・・・・・。
彼が無事目的地につけたことを祈りつつ、今日は月いちリーディングのお話です。


月いちリーディング。
それすなわち、日本作家協会が主催する「ドラマリーディング+ディスカッションの、戯曲ブラッシュアップ・ワークショップ」とってもひらたく言えば、応募された戯曲を俳優が読んで、そのあとその戯曲について皆で語ろうぜ!という催しです。

その月いちリーディングに、5月はオノマリコさんの「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」が取り上げられたので、観に行きました。

観に行く前、どういうわけか月いちリーディング。特に予約とかせずふらっ・・・と高円寺に立ち寄れば、観れる気がしていた私。
完全に、「ちょっとそこまで」感覚で参加しようとしていた私。
協会員ですらないのに、月いち?顔パスでしょ?くらいの勢いで、なんっにも予約とか予約とか予約とかしてなかった私。

深夜2時。ツイッターで知る衝撃の事実。

「明日の月いちリーディングは、定員に達したので参加者募集を締め切りました。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

世界の中心で、(自分は)バカと叫ぶ。


あのね、
ここからね、
超真面目な話なんだけどね、
泣ける本とか映画とか、もう古いと私は思うんですよ。

これからはほら、泣ける日常の時代じゃない?

目がさめて最初にすることが、「今、起きていきます。」とバイト先に電話をいれることだった幾千の朝と、
深夜2時に「世界の中心で(自分は)バカと叫ぶ」幾千の夜を、

みんな越えればいいじゃない!!

もうね、本当に泣けるよ。ていうか泣いたよ。号泣必至。
感動のかわりに絶望が、癒されるかわりに嫌な気持ちになるこの人生劇場・・・・・。

切実に、求む。主役交代。

結局、死にそうになりながら事務局にメールして、立ち見の可能性ありということで入場許可を得て、当日椅子があまっていたので無事に着席してみれたのですが。
初めて参加した月いちリーディング。
座・高円寺の稽古場で開催される催しで、劇場にいって見る芝居とは違い、ごくシンプル。劇作家に俳優、観客がいりまじる、スパイシー空間で、リーディングという形式でドラマの骨格をさらして、それについて割りと自由度の高い意見交流会がありました。


私、オノマリコ氏の「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」のホンが大好きなのです。
劇作家として、同じ年の彼女がよい戯曲を書いてたら、もっと悔しがるとか呪うとかするのが劇作家としての嗜み?のような気もするのですが。なんでしょうね?好きなんでしょうね。

あ、でも月いちリーディングで読まれ、劇作家や観客や、たくさんの人からその場で言葉をもらう。こういう機会をリコさんが得られたことは、単純にうらやましいなと思いました。
よい意見や感想ばかりもらえるのではないから、そうした機会を享受することにも勿論、覚悟がいるのだと思いますが。

これは超私的見解ですが、オノマリコさんの書くものは、「ない」ということが、大事なエレメントになってる。
わかりやすいストーリーがない、説明がない、親切でない、作者の主張がない、エトセトラ。
そこにあるのは空白じゃなくて、余白。
リコさんの台本が舞台として立ち上がる時、私はそれを見る、というより、そこに行く、気がする。
それもーここが私にとって、とても大事なことなのだけどー書いたリコさんとも、演出した人や出ている人とも、一緒に芝居を見ている他のお客さん達とも一緒でない、自分一人で。

自分一人で。

これが最高に気持ちいい。

リーディング後のディスカッションで、リコさんが皆に
「今日この話を聞いていて、なんの話を思いましたか?」と聞いていたのだけれど。

私にとっては、これは贖いの物語だ。
永遠とか美とか真実とか、想像は出来るのに実現できない、人間の罪や無力を贖う物語。

物語、フィクションは、荒ぶるリアルに捧げるに相応しいイケニエでなくてはならないと、最近とみにそう思う。


台本からも、月いちリーディングという「場」からも、よい火をもらったので。
この火を大事に持ってかえった。

絶えるな、炎。




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2012-05-31 : 芝居 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

ものを書く縮小 劇作家のモスクワカヌです。
短編・音楽劇・ラジオドラマ・Webコラム等を書いております。 ペンネームの由来は、以前住んでいた某首都+本名。
演劇ユニット「遊戯ヱペチカトランデ」の主宰もしてますが。団体は現在お休み中です。
HP:「遊戯ヱペチカトランデ」
BLOG:「дача берёза ダーチャ・ベリョースカ」
劇団劇作家所属。劇作家女子会。メンバー
お問い合わせはyugi.mw☆gmail.com(☆を@に変えてください)にお願いします。

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前回の公演

遊戯ヱペチカトランデ
第弍回公演

MGトリコロール縮小
Musical
Mademoiselle Guillotine
~マドモアゼル・ギロティーヌ~

strong>2013/9/5(木)~9/9(月)@日暮里d-倉庫
詳細はこちらから。

過去の公演

公演は無事終了しました。ご来場ありがとうございました。

☆作家/演出として参加。

劇作家女子会×時間堂presents
劇作家女子会!
期間:2013年6月13日(木)~16日(日)
※演劇公演です。
会場:王子小劇場
女子会縮小版 劇作家女子会!HP
劇作家女子会!BLOG
遊戯ヱペチカトランデ公演
「The Giris next Door」
~おんなの子、
藪をつつけば、蛇がでる。~


2011年12/8(木)~12/12(月)
公演の詳細はこちらから。

趣向ワカヌ公演
縲発表表縮小版

「発表~いま、ここ。~」
まだ、ゆれてる。

作/演出
オノマリコ モスクワカヌ
演目/出演
リーディング『いま、ここ』
公演の詳細はこちらから。

蜻蛉玉チラシ完成縮小
「蜻蛉玉遊戯」
2010年9/1(水)~9/5(日)
公演情報はこちらから。

☆演出助手として参加。

2013年3月23日~27日
@座・高円寺
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
「ハルメリ2013」
台本:黒川 陽子
演出:丸尾 聡

2011年8月27日~28日
@スペース・ゼロ
非戦を選ぶ演劇人の会
「核・ヒバク・人間」
構成台本:非戦を選ぶ演劇人の会
演出:鵜山 仁

2011年3月9日~15日
@中野テアトルBONBON
オフィスプロジェクトM
「死刑執行人~山田浅右衛門とサンソン~」
作演出:丸尾 聡

2010年12月
北京蝶々「あなたの部品 リライト」
作:大塩 哲史
演出:黒澤 世莉(時間堂)
詳細はこちらから。

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