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ミュージカル公演「PREVIOUS DAY」の稽古場にお邪魔してきました!

春の目覚めの季節の今日この頃。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

私は先日、お世話になっている音楽家の伊藤靖浩さんにお誘い頂き、ミュージカル公演「PREVIOUS DAY」の通し稽古を見学してまいりました。



久しぶりのミュージカルに、「わーい♪」となりつつ稽古場に向かったはいいものの、団地の中にある稽古場が見つからず、迷いに迷う。
途中、幾つかの団地に不法侵入を果たしつつ、なんとか到着した時には、すでに通しは始まっていた・・・・。

(こ、これは・・・・1番入りにくいパターン・・・・!)

稽古場の扉の前で、しばし逡巡。
5分くらい逡巡。

想像してみてください。

自業自得とはいえ、通し稽古の真っ最中の稽古場に、突入していく時の気持ちを・・・・

だがしかし、ここでまさか帰るわけにもいかず、稽古場の扉をそっと開けて、中の様子を伺う私・・・・。

現場はシリアスな場面らしく、空気がピーンとしています。

そして、稽古場の入り口の真反対、今まさに通しが進行している「ミュージカルの世界」を突っ切った先に、演出家やスタッフの方がつくテーブルが・・・・。

通し途中に乱入する見学者にとって、最悪の配置です。

「逃げるのに邪魔だから海ちょっと割れて

で、 紅海を渡ったモーゼなみのKY力が求められています。

が、この場面、どうやら登場人物が全員下手寄りの立ち位置らしく、上手がガラ空き。

「そこだっ!!スキありっ!!」

とばかり、上手からタタッと足音を忍ばせて稽古場を突っ切る私。

そのとたん、音楽とともに登場人物が上手に移動

狙われたのか・・・・

幸いクラッシュすることはありませんでしたが、危なかったです・・・・。

そんな危機をくぐり抜け、見学者の席へ収まった私の前で、通し稽古は着々と進行していきます。

ミュージカル「PREVIOUS DAY」は、世界最後の日に、「ピアノの調律をする」と決めた調律師を中心に、様々な人間の最後の1日を描いたオムニバス。

登場人物の抱える葛藤、喜び、悲しみが、色とりどりの音楽と歌声にのって放たれ、囁かれ、謳いあげられます。

それらは最初のうちは一見、バラバラな人間同士の不協和音にも見えるのですが、調律師を中心に、まさにピアノの調律のように、世界の終わり、舞台の終わりに向けてならされ、整ったハーモニーへと昇華されていきます。

この、世界最後の日にピアノの調律をする調律師の選択が、私にはとても美しいものに見えます。

「明日が世界の終わりでも、今日リンゴの木を植える」という言葉に通じる、人間の行為や結果を問うのではなく、ただ心の在り方に触れる響きをもっているからです。
もう誰も弾かないピアノの音色を、世界の終わりに端正に整える調律師は、自分の小さな行いを通じて、終わる世界に死に化粧を施しているようでもあります。

このミュージカル公演、伊藤靖浩さんの他にも、宮里藍さんや、照明の松永永さん、私が自分のミュージカル公演でお世話になった人たちがたくさん関わっていて、その人達に久々に会えて、皆それぞれの場所で今も舞台に関わって、それぞれの手と心を尽くしていることを見れたのが嬉しかったです

私がミュージカルを好きなのは、言葉にならない夢を見せてくれるからなのですが、この舞台で、調律師が奉仕するハーモニーのなか、一見バラバラな人々が大きな一つの調和のなかにあるように、今現実の世界で演劇から離れてしまっている私も、演劇界とか社会とかを超えた、大きな和音のなかにたくさんの人と一緒にいるのかなあと、歌を聴いていると思えます。
子供も大きな仕事の成果も残せなかった人、家族すらうまく愛せなかった人、有名になれなかった人、ただ生きて死んでいくと自分のことを思っている人が、最後の日に、自分の命が何か大きな調和のなかのたった一つの音のように、あらかじめこの世界に組み込まれていて、たった一人ではなかったことが分かれば、それは本当に素晴らしいことです。

ネタばれになるので詳細は書けませんが、本番では、この世界観をお客様の目に大きく広げる、美しい仕掛けが用意されてるとのこと。

この仕掛けが本当に、お話に聞いただけでワクワクするくらいに素敵なので、ぜひぜひ劇場でご覧ください

公演の詳細やチケットはこちらから

「PREVIOUS DAY 〜それぞれのcoda 世界一純粋な日〜」

出演
○442チーム、安藤理樹、野口富美、松下湧貴、酒井勝、村上晴香、金井麻衣子、北原亜美、佐藤琴音、柴原直樹、西村美緒、千行星、小野実咲季

●440チーム、田中研、RACCO、山田充人、横田裕市、山田志保、羽柴夏美、神永真美、住吉絵里子、田倉周、梶川志保、天野なつ子、KanaOkamoto、ダンサー(全公演共通)、井上名菜、神谷美咲、国重明日香、小粥美月、藤月貴恵、堀明日佳、畠山翔太

タイムテーブル
25日(水)○19:30
26日(木)●19:30
27日(金)○15:00 ●19:30
28日(土)●11:30 ●15:00 ○19:30
29日(日)○11:00 ○14:30 ●18:00
※Wキャスト※
○=「442」チーム ●=「440」チーム

作曲
伊藤靖浩
脚本
瀬戸宏一(原案)、伊藤靖浩
演出
山田充人
料金
3,800円 ~ 4,300円

http://ent-mc2.com/
※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。


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2015-03-20 : 日々 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

ものを書く縮小 劇作家のモスクワカヌです。
短編・音楽劇・ラジオドラマ・Webコラム等を書いております。 ペンネームの由来は、以前住んでいた某首都+本名。
演劇ユニット「遊戯ヱペチカトランデ」の主宰もしてますが。団体は現在お休み中です。
HP:「遊戯ヱペチカトランデ」
BLOG:「дача берёза ダーチャ・ベリョースカ」
劇団劇作家所属。劇作家女子会。メンバー
お問い合わせはyugi.mw☆gmail.com(☆を@に変えてください)にお願いします。

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前回の公演

遊戯ヱペチカトランデ
第弍回公演

MGトリコロール縮小
Musical
Mademoiselle Guillotine
~マドモアゼル・ギロティーヌ~

strong>2013/9/5(木)~9/9(月)@日暮里d-倉庫
詳細はこちらから。

過去の公演

公演は無事終了しました。ご来場ありがとうございました。

☆作家/演出として参加。

劇作家女子会×時間堂presents
劇作家女子会!
期間:2013年6月13日(木)~16日(日)
※演劇公演です。
会場:王子小劇場
女子会縮小版 劇作家女子会!HP
劇作家女子会!BLOG
遊戯ヱペチカトランデ公演
「The Giris next Door」
~おんなの子、
藪をつつけば、蛇がでる。~


2011年12/8(木)~12/12(月)
公演の詳細はこちらから。

趣向ワカヌ公演
縲発表表縮小版

「発表~いま、ここ。~」
まだ、ゆれてる。

作/演出
オノマリコ モスクワカヌ
演目/出演
リーディング『いま、ここ』
公演の詳細はこちらから。

蜻蛉玉チラシ完成縮小
「蜻蛉玉遊戯」
2010年9/1(水)~9/5(日)
公演情報はこちらから。

☆演出助手として参加。

2013年3月23日~27日
@座・高円寺
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
「ハルメリ2013」
台本:黒川 陽子
演出:丸尾 聡

2011年8月27日~28日
@スペース・ゼロ
非戦を選ぶ演劇人の会
「核・ヒバク・人間」
構成台本:非戦を選ぶ演劇人の会
演出:鵜山 仁

2011年3月9日~15日
@中野テアトルBONBON
オフィスプロジェクトM
「死刑執行人~山田浅右衛門とサンソン~」
作演出:丸尾 聡

2010年12月
北京蝶々「あなたの部品 リライト」
作:大塩 哲史
演出:黒澤 世莉(時間堂)
詳細はこちらから。

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