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HPF(2015年大阪高校演劇祭) へ行ってきました!

先日、高校生達に私の戯曲を演じてもらう機会があり、大阪は心斎橋へ行ってまいりました

今回、行きはnottecoという相乗りサイトで相乗り相手を探し、高速代をワリカンして初対面の方の車で東京から大阪まで運んでもらったのですが、相乗りを実際に使用してみて思ったメリット・デメリットについては、あらためて記事にしたいと思います。

さて、大阪は心斎橋。
こちらの心斎橋ウイングフィールドという劇場で、「桃谷高校とゆかいな仲間たち」の皆様に、私が書いた台本「世界を滅ぼすことに決めた7人の女子高生」を演じてもらいます。



今回の作品が取り上げてもらう場になった、HPF(2015年大阪高校演劇祭) 。

高校演劇と小劇場の出会いの場として、高校生が小劇場で自由に演じる機会を、大阪の劇場や小劇場演劇人やスタッフが支えるスタイルで20年以上も続いているとのこと。

こうした演劇祭に歴史があることって、ちょっとすごいことだと思います。

高校生達にとっては、かけがえのない経験や思い出になるし、その無形の財産が、彼らがこの先の人生を生きてく力になるのは間違いないです。

でも、露骨な言い方をすれば、このお祭りは企画運営側のお金にはならないでしょう。(もしかしたら助成金とか補助金とか出ているかもしれませんが、その辺りの事情は詳しくないし、あったとしても多分儲けられない・・・)

それでも、お金や損得や即物的な価値観を超えたところで、若い人達の無形の財産のために動く大人が大勢いるから、こんなお祭りが続いていく。

そういうことがまだまだあるなら、人類は大丈夫だな、と思えます。

劇場のすぐそばに、ビンボー人の一人旅におあつらえ向きのカプセルホテルがあったので、予約してチェックイン。

到着した時は開演まで時間があったので、シャワーを浴びて服もよそゆきに着替えて、メイクはこの時期、顔にばかり汗をかく私はすぐ崩れるので、劇場の化粧室で整えるつもりで、余裕をもってホテルをでました。

MAPで調べたところによれば、ホテルから劇場までは徒歩約7分。
私がホテルをでたのは、開演の30分前。

余裕、のはずでした。

そう、私は忘れていたのです。
自分が探し物が苦手なこと。地図が読めないこと。度をこしたウッカリ者だということを・・・・

劇場を探して三千里。

徒歩7分のはずなのに

MAPの示す住所はあってるのに、劇場らしきものがない→MAPの入力が微妙に間違ってる→訂正して再検索→今度こそ!と思うもやはり劇場がない→タクシー拾おうとするもつかまらない→MAPの住所あってる→MAPを疑いだす。

そうこうしてるうちに、開演まであと5分・・・・。

演出の先生にもヤキモキさせてる!どうしよう!と、30すぎてわりと本気で半泣きの私。

思わず天を仰ぎました。
ええ、すごくわかりやすい、苦しい時の神頼みです。そんな私の目に飛び込んできた、あるビルの上にかけられた看板の文字。

「心斎橋ウイングフィールド」

あったー

劇場、目と鼻の先

しかもよくよく見れば、ビルの入口に案内の人いる

涙でくもった目には見えなかったよ・・・。

そうして劇場に飛び込んだのが、開演の3分前。
演出の梅本先生や受付、その他スタッフの皆様、ハラハラさせて本当に申し訳ありませんでした・・・。

さて、今を生きる女子高校生達に演じてもらったこの舞台。

去年の夏に書きおろしを進めていた時は、劇中で誰も死なないように気をつけることと、自分の言葉が、高校生達の切実さに少しでも届けばいいと思って書いていました。

世界を滅ぼすことが出来ないままアラサーになってしまった大人として、出来るだけ演じる高校生達に、嘘をつかせたくないという思いもありました。

もちろん私が書いた時点で、その戯曲はフィクションであり、登場人物は架空の高校生達です。
でも創造はつねに、現実とは位相の異なる真実の炎、とは言わないまでも、その煙くらいはとらえて書かれるべきだと思っています。

今回、桃谷高校演劇部とゆかいな仲間たちの皆様は、本当にまっすぐ戯曲に取り組んで、その世界を嘘じゃないものにしてくれました。
こんなにいろいろ考えてもらい、感じてもらえたことは、作者冥利に尽きることで、感激しました。
この作品の上演に関わって頂いた、出演者スタッフ、諸先生方には、心より感謝をいたします



終演後に、お忙しいなか演出の梅本先生がお好み焼きを奢ってくれて、色々お話したのですが、今回の上演は、梅本先生が勤めている高校の生徒さんが、私の本を気に入ってくれたのがきっかけだったとのこと。

ですが、その高校の演劇部は部員が3名しかいないため、そのままでは登場人物7人の台本の上演は無理でした。

「でもうちの生徒が、せっかくやりたいって思ったことですから」

そこで先生、なんと他の高校や大学の生徒にまでかけあって、総勢7名の出演者を集めてHPFに参加したとのこと。
これ、本当にすごいことで、頭が下がります。

学校や教師って、最近は特にイジメとか教師の犯罪とか、ネガティブな事案で取り上げられることが多いように思います。
だけど人からの賞賛や注目の集まるスポットのあたらないところで、受け持ちの生徒の情熱に応えようと奔走する先生も、現実には確かにいる。
その事実と、それがあることで培われる世界への信頼が子供を育てるんじゃないか。
子供もなく10代と接する機会もほとんどない私ですが、そんな風に思います。

これは余談ですが、私は最近、大人が子供をジャッジしすぎていると感じることがあります。

例えば、子供が学校に行かないというのは間違いでも悪でもなく単なる一つの選択だと私は思うのですが、その選択に対する周囲の反応が「ジャッジ」だけであることが多い気がする。

「学校に行かないなんて間違ってる」
「嫌なことから逃げちゃダメだ」
「将来苦労するよ」等々。

間違ってる、ダメだ、将来が悪くなる、これって全部アドバイスでも心配でも思いやりでもない、ただのジャッジ。

でも、人が自分の選択を、自分自身にプラスの形で引き受けるかマイナスの形で引き受けるかは、本人の生き方や周囲の環境や生まれ持った資質など、有形無形の要因がからみあって決まっていくように思います。

自分の魂や生き方の問題として、一般道よりはけもの道に近い方向を選択した子供がいたとしたら、大人がすべきことは子供をジャッジすることではなく、その選択が子供自身にプラスの形になるよう手助けすることじゃないか。

今は、人の選択に対して「お前は間違ってる!」とジャッジして言いっぱなしの人間は多くいても、その選択の背景を慮りつつ、たとえ失敗するにしても結果があまり酷くならないよう助ける大人がなかなか見当たらない。

大勢の人が世界への信頼を失ってるし、大人も子供も、自分が生きている世界をいいものだと思いづらくなってるから、息苦しくて大変です。

だからこそ、恐いこともたくさんある世界への信頼を、子供に与えられる大人を尊敬します

どちらかといえば「人類は今世紀中に核戦争で滅亡じゃね」と思ってる私ですが、世界がもし救われるとしたら、それは世界を信頼し、そこで生きている生命を肯定する人間の力でだと思う。
演劇が子供達にとって、自分の生きる世界や生命を信頼し肯定する力になればよいなあと、立ってるだけでキラキラ眩しいキャスト達を見ながら思いました。

終演後にキャストの皆様にも挨拶させてもらったけれど、なんかもう「ごめんなさい!」って謝りたくなる、おばちゃんには直視できない眩しさだったよ・・・

世界が滅ぶか救われるか、ジャッジするのはひとまずやめて今を生きよう。

皆様から、そんなキラキラパワーをもらって大阪から帰った私でした。













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2015-07-27 : 芝居 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

ものを書く縮小 劇作家のモスクワカヌです。
短編・音楽劇・ラジオドラマ・Webコラム等を書いております。 ペンネームの由来は、以前住んでいた某首都+本名。
演劇ユニット「遊戯ヱペチカトランデ」の主宰もしてますが。団体は現在お休み中です。
HP:「遊戯ヱペチカトランデ」
BLOG:「дача берёза ダーチャ・ベリョースカ」
劇団劇作家所属。劇作家女子会。メンバー
お問い合わせはyugi.mw☆gmail.com(☆を@に変えてください)にお願いします。

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遊戯ヱペチカトランデ
第弍回公演

MGトリコロール縮小
Musical
Mademoiselle Guillotine
~マドモアゼル・ギロティーヌ~

strong>2013/9/5(木)~9/9(月)@日暮里d-倉庫
詳細はこちらから。

過去の公演

公演は無事終了しました。ご来場ありがとうございました。

☆作家/演出として参加。

劇作家女子会×時間堂presents
劇作家女子会!
期間:2013年6月13日(木)~16日(日)
※演劇公演です。
会場:王子小劇場
女子会縮小版 劇作家女子会!HP
劇作家女子会!BLOG
遊戯ヱペチカトランデ公演
「The Giris next Door」
~おんなの子、
藪をつつけば、蛇がでる。~


2011年12/8(木)~12/12(月)
公演の詳細はこちらから。

趣向ワカヌ公演
縲発表表縮小版

「発表~いま、ここ。~」
まだ、ゆれてる。

作/演出
オノマリコ モスクワカヌ
演目/出演
リーディング『いま、ここ』
公演の詳細はこちらから。

蜻蛉玉チラシ完成縮小
「蜻蛉玉遊戯」
2010年9/1(水)~9/5(日)
公演情報はこちらから。

☆演出助手として参加。

2013年3月23日~27日
@座・高円寺
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
「ハルメリ2013」
台本:黒川 陽子
演出:丸尾 聡

2011年8月27日~28日
@スペース・ゼロ
非戦を選ぶ演劇人の会
「核・ヒバク・人間」
構成台本:非戦を選ぶ演劇人の会
演出:鵜山 仁

2011年3月9日~15日
@中野テアトルBONBON
オフィスプロジェクトM
「死刑執行人~山田浅右衛門とサンソン~」
作演出:丸尾 聡

2010年12月
北京蝶々「あなたの部品 リライト」
作:大塩 哲史
演出:黒澤 世莉(時間堂)
詳細はこちらから。

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