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「相馬 田んぼアートプロジェクト2016」に参加してきました。

皆様こんにちは。
フェイスブックに入ると「2年前の思い出をシェアしよう!」的なコメントと共に、1ヶ月1万円生活の日々が(強制的に)蘇ってくるモスクワカヌです。

モノより思い出っていうけれど、あの頃の私はひたすらモノが欲しかったなぁ・・・(遠い目)。

今もあの頃と比べ、経済状況が大幅に好転したわけではありませんが、今年は女子会。の公演その他諸々で、2年前より楽しい思い出を作れそうな日々を過ごしております。

先週末は、美術家の袴田さんにお誘い頂き、「相馬 田んぼアートプロジェクト2016」のイベントの一環として、福島県相馬市に伺いました。



田んぼアートプロジェクトは、震災で大きな被害を受けた福島県相馬市岩子で2014年から続いているプロジェクト。

まだまだ復興の道半ばにある地域を盛り上げようと、NPOや地元の方々が協働して実施されているのだとか。

今回は、8月の鑑賞会に先駆けて、アート用に田んぼを貸し出してくださっているEさん宅の納屋の片付けがメインです。

ちなみに私、特にこのプロジェクトのメンバーというわけではなく、全くの飛び込み参加。

本来は新しい環境や知らない人が苦手な私は、こういうところに飛び込むなんて精神的な自殺行為に等しいのですが、今回ばかりは己の精神を殺してでも参加したい理由がありました。

その理由とは・・・馬。

納屋の片付け後に予定されている、相馬市の野馬追い祭り鑑賞。このイベントが馬好きの私のハートに火をつけまくり。

過去に被災地でボランティア活動をしたり、祖母が仙台住みで震災後に家族で色々なケアをする必要があったりしたので、被災地域の復興にも勿論関心があり、自分にできることならしたいという意欲もありました。
が、今回の田んぼアートへの入り口は完全に馬。馬への欲望。不純でごめん。



途中のパーキングエリアでも凛々しい馬の人形を激写。

さて、そんな不純な動機を抱えて袴田さんの運転する車に乗せてもらい、他の参加者の方々と一緒に福島県へ連れてきてもらった私。
最初の驚きは、テレビやニュースで見ている福島県と違い、リアル福島県は東京からわりと近い!!ということ。

高速使えば、車で4~5時間で来れてしまうリアル福島県。

もちろん日本地図は知ってるし、新幹線で1時間くらいで行けてしまうこともわかってはいたけれど、知識があることと体感するのでは「近い」という感覚が全く違いました。

だけど、福島県のパーキングエリアには放射線量モニターが設置されていて、付近の放射線量を表示しているのが、普段都内辺りをうろうろしている私の日常からはすごく遠い。



日本の首都の本当にすぐ近くで、あの震災の日を境に、自分達と全く違う日常を生きることになった人たちがいる。

近くて遠い福島県というフレーズは何度か目にしたことがありましたが、それを自分で体感したのが、このモニターを見た時だったと思います。

お昼過ぎにEさん宅へ到着し、田んぼアートを鑑賞。
本番の鑑賞会は8月予定ですが、色の違う稲を植えて描いた地域のシンボル「繋ぎ馬」が、田んぼに浮かび上がってます。

そして今回のメインイベント。
THE・納屋の片付け。
Eさん宅の納屋は、聞くところによれば70年以上掃除や整理がされていないとか。

その納屋を、8月の鑑賞会の時にお客様が泊まれる仕様にするために、参加者全員で整理整頓とお掃除を行います。



後ろに見えるのが二階建ての納屋。





まず納屋の中のものを全て運び出してから仕分けを行うのですが、なにせ歴史も埃も70年分・・・・。

バケツリレーで運び出しても運び出しても荷出しが終わりません。
Eさん宅の広いお庭が埋まってしまうくらいの物量、そして埃。
発掘される数々の昭和グッズ。

木と鉄で出来た古い農具とか、高津に小道具として献上したい。
昭和感溢れる火鉢とか日本昔話にでてくるつづらとか、レトロな雑貨もザクザク出てきてテンションがあがります。

インドア派の劇作家なので、あまりテキパキ出来ませんが、体動かすのは嫌いじゃないので、納屋掃除けっこう楽しかったです。

皆で70年分の埃をかぶって真っ白になりながら、夕方には納屋の掃除までを終えることが出来、その後は温泉で汗と埃を流してEさん宅で宴会。

私「この、田んぼを貸してくださっているEさんて、どんな方なんですか?」
袴田さん「Eさんは・・・愉快な人です」

結局、Eさんの正体はよくわからずじまいでしたが、NPOなど県外から福島を訪れる人々と地域をつなぐ要を担ってくれている方らしい。

陽性のオーラと、オープンな笑顔。大柄で大きな声の、まさに愉快な人でした。

そのEさん宅でおもてなしを受けたのですが、だされる料理とお酒がことごとく絶品。



肉厚で美味しい大量のカツオ。



すごーく大きいアサリと、ナスの味噌炒め。写真撮り忘れましたが、シソとインゲンの味噌炒めも美味しかったです。

他にも書ききれないくらいのご馳走がたくさんで、食い道楽の私は歓喜。
たらふく、という言葉がぴったりくるくらい食べて飲みました。

ええ、私はご馳走になる時には遠慮と手加減なしです。

Eさんのように、財産や時間も含めた自分の持ち物を気持ちよく他人とシェア出来るって、人間の資質としてはかなり美しいほうに入ると思います。

Eさん曰く「俺は将来的にこの土地にどんどん若い人が来てもらいたいからね!先行投資だよ、ガハハ!」とのこと。

ですが投資とか損得では測れない懐の深さがあるからこそ、予算が出なくなった今も他県の方も交えたこのプロジェクトは続いているのだろうなあと思います。

結局、お金とか、美しいココロザシとか、立派な大義の旗の下じゃなく、気持ちのいい人がいる場所に人は集まるし、長続きするのでしょうね。

震災と復興の現在や問題について自分は全く不勉強ですが、今回思ったのは、インターネットや新聞からの情報だけでは、やっぱり色々と目が粗いということ。

例えていうなら、自分が都内にいて触れている福島県は、港で水揚げされたあと冷凍されて高速道路を5時間走ってから市場に並べられたマグロ、みたいなものです。
それは海中をゆうゆうと泳いで生きているマグロとは似て非なるものだけど、おおざっぱにくくればどちらもマグロ、になってしまうみたいな・・・。

福島県のこれからについては色んな立場や考えがありますが、もし何かしたいと思ってる方がいたら、一度現地に行ってみればよいと思うし、復興ありき、支援ありきで構えなくても、都内にいては拾えない情報や体感を通じて、その土地や人に愛着を持てたら、そこから始まったり繋がることもあるのではないか、と思います。

今回参加したプロジェクトには、現地で受け入れてくれるEさんもいるし、地域の方とそうでない方の自然な交流があって、初参加で、知らない人や場所が苦手な私もとてもいやすかったです。

ご興味のある方は、ぜひぜひこちらの情報をチェックしてみてくださいませ→https://www.facebook.com/artduriz/




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2016-07-29 : 日々 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

ものを書く縮小 劇作家のモスクワカヌです。
短編・音楽劇・ラジオドラマ・Webコラム等を書いております。 ペンネームの由来は、以前住んでいた某首都+本名。
演劇ユニット「遊戯ヱペチカトランデ」の主宰もしてますが。団体は現在お休み中です。
HP:「遊戯ヱペチカトランデ」
BLOG:「дача берёза ダーチャ・ベリョースカ」
劇団劇作家所属。劇作家女子会。メンバー
お問い合わせはyugi.mw☆gmail.com(☆を@に変えてください)にお願いします。

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遊戯ヱペチカトランデ
第弍回公演

MGトリコロール縮小
Musical
Mademoiselle Guillotine
~マドモアゼル・ギロティーヌ~

strong>2013/9/5(木)~9/9(月)@日暮里d-倉庫
詳細はこちらから。

過去の公演

公演は無事終了しました。ご来場ありがとうございました。

☆作家/演出として参加。

劇作家女子会×時間堂presents
劇作家女子会!
期間:2013年6月13日(木)~16日(日)
※演劇公演です。
会場:王子小劇場
女子会縮小版 劇作家女子会!HP
劇作家女子会!BLOG
遊戯ヱペチカトランデ公演
「The Giris next Door」
~おんなの子、
藪をつつけば、蛇がでる。~


2011年12/8(木)~12/12(月)
公演の詳細はこちらから。

趣向ワカヌ公演
縲発表表縮小版

「発表~いま、ここ。~」
まだ、ゆれてる。

作/演出
オノマリコ モスクワカヌ
演目/出演
リーディング『いま、ここ』
公演の詳細はこちらから。

蜻蛉玉チラシ完成縮小
「蜻蛉玉遊戯」
2010年9/1(水)~9/5(日)
公演情報はこちらから。

☆演出助手として参加。

2013年3月23日~27日
@座・高円寺
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
「ハルメリ2013」
台本:黒川 陽子
演出:丸尾 聡

2011年8月27日~28日
@スペース・ゼロ
非戦を選ぶ演劇人の会
「核・ヒバク・人間」
構成台本:非戦を選ぶ演劇人の会
演出:鵜山 仁

2011年3月9日~15日
@中野テアトルBONBON
オフィスプロジェクトM
「死刑執行人~山田浅右衛門とサンソン~」
作演出:丸尾 聡

2010年12月
北京蝶々「あなたの部品 リライト」
作:大塩 哲史
演出:黒澤 世莉(時間堂)
詳細はこちらから。

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