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飯舘村で田植えをしました。

オノマリコさんに誘われて、NPO法人「福島再生の会」が主宰する飯館村の田植えに参加してきました。

1日目は飯館村の各所をまわり、2日目に田植えというスケジュール。



田植え前。



田植え後。

福島県には、以前「相馬田んぼアートプロジェクト」に参加して南相馬市で稲刈りをしたことがありますが、田植えは初めて。
飯舘村に伺うのも初めてです。

当たり前ですが、東京でニュースを聞き流しているのと、現地へ行ってみるのとでは入ってくる情報量が違います。
私がかなりぼんやりのせいもあるかと思いますが、飯舘村で、村民の方や福島再生の会の方から聞いて初めて知ったこともたくさんありました。

たとえば、森や山は国の除染の対象ではないとか(でも飯舘村、森とか山ばっかり…)
田畑の除染=その田畑でもう一度米や野菜が栽培できるよう土壌を回復させてくれること、ではないとか。(環境省が除染を担当しているけれど「農地回復は環境省の管轄じゃない」という理由であまり気を配らず、除染の後に田畑に不向きな土をまいたりしてしまうらしい…ちなみに農地に関しては農林水産省が管轄らしいですが、相談にいくと「除染は農林水産省の管轄じゃない」ということらしいです。どうしろと。)
そのため除染した後の土地を田畑として復活させる仕事、土壌の回復や水ハケのための暗渠の設置などはその土地の人が自力でしなければならないとか…。(大変すぎる)

私も役所へ行く機会が多いので、窓口で対応してくれる人にもどうにもならない、縦割り行政の弊害的なものに足をとられてイライラさせられることも多いのですが、被災地でも行政のスキマを現地の人や外部の協力者のマンパワーで埋めているところがかなりあるという話がありました。
避難区域の人たちなんて、自分たちの責任の及ばないところで生活のほとんど全てが破壊されてしまった人が大半なのですから、避難解除をするならそこでもう一度村民の人たちが生活を立て直せるよう、生業の回復くらいもう少し国が支援できる仕組みはつくれないのかな…そういうことに税金つかってもらえるならよいんだけど…と、素人は考えてしまいます。
多分、そんなに簡単なことじゃないのでしょうけれど。



立ち入り禁止区域。



山々。

私は祖父母が宮城県に住んでいて、内陸なので津波被害はありませんでしたが被災をしました。
家にヒビが入り、家具や収集していたレコード等、二度と手に入らない思い出の品が破壊され処分せざるをえなくなって、長年住んで暮らしいいようにコツコツと整えてきた住まいの様子がガラリと変わってしまったことに、祖父母は落ち込んでいました。
まして原発事故の影響で避難区域となって、先祖代々の土地や崩れたわけでもない家屋、生活を支えていた仕事や共同体まで突然手放さなくてはならなかった多くの人たちの気持ちはいかばかりだったか。

そう思っても、それを想像することは出来ないように思います。

自分は福島県に親戚や知り合いもいない、祖父母は被災をしたけれど自分が直接被災したわけでもない、たまに福島に行く関東に住む人間の一人、という足場からしか、あの震災や原発事故を見ることができないと思っています。
被災地の復興は日本という共同体のメンバー皆で力を添えていくことですが、「フクシマ」のことを考える時、語る時に、震災前には土地ともそこに住む人とも直接の関りを持たなかった私、今も時々その土地に出かけていくだけのささやかな私、という主語を大きくしてはいけないなと。

だけど、そこに足を運んで、知っている顔や、綺麗だなとおもった土地、田植えをしたこと、川沿いで皆でお昼を食べたこと、飯舘村の事務所に猫がいたこと、なんかを重ねて、福島と自分との関係を作りながら、考え、語っていけたらよいなと思いました。

飯館村には蝶々やハエもいたし、猫もいたし、花も咲いている。だけどその風景の多くは目には見えない放射性物質で汚染されていて、それまでその土地に住んでいた人たちが関りをもてなくなっている。

でも新緑の季節の飯舘村は、水も空気も緑も綺麗に見えました。









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2018-05-30 : 日々 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

ものを書く縮小 劇作家のモスクワカヌです。
短編・音楽劇・ラジオドラマ・Webコラム等を書いております。 ペンネームの由来は、以前住んでいた某首都+本名。
演劇ユニット「遊戯ヱペチカトランデ」の主宰もしてますが。団体は現在お休み中です。
HP:「遊戯ヱペチカトランデ」
BLOG:「дача берёза ダーチャ・ベリョースカ」
劇団劇作家所属。劇作家女子会。メンバー
お問い合わせはyugi.mw☆gmail.com(☆を@に変えてください)にお願いします。

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前回の公演

遊戯ヱペチカトランデ
第弍回公演

MGトリコロール縮小
Musical
Mademoiselle Guillotine
~マドモアゼル・ギロティーヌ~

strong>2013/9/5(木)~9/9(月)@日暮里d-倉庫
詳細はこちらから。

過去の公演

公演は無事終了しました。ご来場ありがとうございました。

☆作家/演出として参加。

劇作家女子会×時間堂presents
劇作家女子会!
期間:2013年6月13日(木)~16日(日)
※演劇公演です。
会場:王子小劇場
女子会縮小版 劇作家女子会!HP
劇作家女子会!BLOG
遊戯ヱペチカトランデ公演
「The Giris next Door」
~おんなの子、
藪をつつけば、蛇がでる。~


2011年12/8(木)~12/12(月)
公演の詳細はこちらから。

趣向ワカヌ公演
縲発表表縮小版

「発表~いま、ここ。~」
まだ、ゆれてる。

作/演出
オノマリコ モスクワカヌ
演目/出演
リーディング『いま、ここ』
公演の詳細はこちらから。

蜻蛉玉チラシ完成縮小
「蜻蛉玉遊戯」
2010年9/1(水)~9/5(日)
公演情報はこちらから。

☆演出助手として参加。

2013年3月23日~27日
@座・高円寺
世の中と演劇するオフィスプロジェクトM
「ハルメリ2013」
台本:黒川 陽子
演出:丸尾 聡

2011年8月27日~28日
@スペース・ゼロ
非戦を選ぶ演劇人の会
「核・ヒバク・人間」
構成台本:非戦を選ぶ演劇人の会
演出:鵜山 仁

2011年3月9日~15日
@中野テアトルBONBON
オフィスプロジェクトM
「死刑執行人~山田浅右衛門とサンソン~」
作演出:丸尾 聡

2010年12月
北京蝶々「あなたの部品 リライト」
作:大塩 哲史
演出:黒澤 世莉(時間堂)
詳細はこちらから。

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